April 23, 2020
COVID-19 spurs a shift back to active management
It’s no secret that passive investments have been on the rise – a global phenomenon that in…
ESG(環境・社会・ガバナンス)投資への関心が資産オーナーの間でグローバルに高まっている。特に年金と保険セクターの間でESG投資へのアプローチが進んでいる。その一方で、銀行とリテール向け商品ではまだ結果が分かれている。その結果として、アセットマネージャーは彼らの属する運用機関全体で、ESGを彼らの投資プロセス、レポーティングに採り入れ、商品説明書にも盛り込みマーケティングに活用している。こうした動きを通してESGは注目すべきテーマとしてフォローされる結果となっているが、それでは新型コロナはESG投資に対してどのような影響を与えているだろうか?
今回の危機の中で、ESG関連ファンドがアウトパフォームしていることが広く伝えられており、一部のアセットマネージャーの間では、(多少は自分の領域への誘導も含むにせよ)ESG投資は今後も増加すると考えられている。こうした考えを資産オーナーにも納得させるだけの証拠が今は存在している。
今回のサーベイで資産オーナーとファンド配分担当者から回収されたフィードバックでは、新型コロナがESG投資の加速を促すというものが多かった。下のグラフで示されているように、今回の危機は今後2年間にESG投資を増加させるように働くという回答が多数を占めた。
この傾向は、まだESG投資で出遅れている銀行セクターも含めて全セクターで共通であり、ESGに慎重なアメリカを含めて全地域で同じ傾向が見られた。このセンチメントは、伝統的にESGに馴染みの深い地域やセグメントを超えて、ESG投資にとってきわめてポジティブな指標となっている。
なぜここまで極端な結果が出たのか?新型コロナがESGの背後の問題に対して、大きな影響を与えたからと考えられる。
危機の到来は、時として潮流の重要性を再検証させる。ESG投資の採用に対して今後は加速の方向にあり、より環境に配慮し社会的責任に配慮した企業への資本フローと、環境・社会問題に対する政治スタンスがそれを後押しするだろう。